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腸内細菌は人間以外の生物にも有用性があるのが面白い

人間にとって腸内細菌が重要であり、健康をはじめ脳の精神的な部分にも関与するとして日々有用性が研究され続けています。

この腸内細菌について少し興味深い話があるのですが、腸内細菌って人間以外のあらゆる生物の腸管内に生息しており、それぞれの生物にとってなくてはならない働きをしています。

てっきり人間だけのものと思いがちですが違うんですね。腸内細菌を活用することで、主に養殖などの産業を効率化しようという研究が進められています。

魚の腸を元気にしておいしい肉質を作るブランド養殖魚がある

腸環境の改善に着目した事例の一つとして、愛媛のブランド真鯛「鯛一郎クン」という魚がいます。

http://taichiro-kun.com/

いわゆるイケスで養殖されるマダイなのですが、餌に工夫をすることで鯛の腸環境を改善して旨味を増加させるという面白いコンセプトなのです。

エサに化学製品は使用せず、天然のエビと天然酵母(ファフィア酵母)から抽出した色素を使用しているということ。

ファフィア酵母を使用することにより、鯛の内臓がより健康的に、腸内細菌が活発に働き、旨味成分の脂肪酸などを体中に取り込めることができるようになります。

まさか魚の腸内も人間と同じように細菌が活動しているとは思っていませんでした。

単に食べ物を変えるだけではなく、より栄養吸収効率を上げて健康な体を維持するには、人間も魚も変わらないということが分かります。

東海大がエゾアワビの腸環境を改善して成長を1.5倍にする研究成果を発表

もう一つ、こちらも海産物系の話ですが、東海大学の研究でアワビの腸環境を改善するというものが試みられています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011243051000.html

北海道の高級食材であるエゾアワビは、成長が遅く収穫まで5年以上費やしています。この手間暇が高級たるゆえんなわけですが、アワビの腸内細菌を整えてあげることでエサの消化を促進し、成長スピードまでも早めることができるという驚きの研究です。

アワビの主食である藻類の消化を助けている菌を特定し、人工的に菌を増やしてあげることで成長スピードを1.5倍にまで早めることを目指すとしています。

まだあくまで研究段階ではありつつも、こうして発表するからにはすでに一定の成果は出しているということ。腸環境が変わるだけで生物の成長が早まるというのは衝撃的な話ではありますが、これで味や品質に問題がなければ他の産業にも発展していくでしょうね。

人間の成長や、筋トレによる増量などにおいても、最適な腸環境を作り上げることで摂取する栄養素の効率をさらに高められる可能性にもつながるのではないかと思います。

菌活・腸環境への研究は今後も活発化していくと思われますので、面白い話題があれば紹介をしていきたいと思います。

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